
防災グッズは、用意したあとに見直さないままだと、いざという時に「水や食料の期限が切れていた」「懐中電灯の電池が切れていた」ということが起こりがちです。点検で見るのは①期限、②電池・バッテリー、③量(家族の人数分あるか)の3点。食料や水は、普段使いしながら買い足す「ローリングストック」にすると入れ替えが楽になります。この記事では、点検の手順と船橋市での電池やカセットボンベの出し方、重い箱の出し入れなどを手伝ってもらう方法をまとめました。
防災グッズの点検・見直しで見る3つのポイント
船橋市は、各家庭に「最低3日分(できれば7日分)の非常備蓄品の用意」を呼びかけていて、市の防災ブックレットでは目安を「家族の人数×最低3日分(できれば7日分)」としています。まずは、今ある備えがこの目安に足りているかを確かめましょう。3つのポイント(期限・電池・量)を中心に、品目ごとに見るところを表にまとめました。
品目ごとの点検の目安
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください。
| 品目 | 点検で見るところ | 出どころ |
|---|---|---|
| 飲料水 | 1人1日3リットルが目安。3日分(できれば7日分)以上あるか。ラベルの期限も確認 | 船橋市「防災ブックレット」/首相官邸「災害が起きる前にできること」 |
| 食料品 | 缶詰やレトルト食品など3日分(できれば7日分)以上あるか。賞味期限が近い物はないか | 船橋市「防災ブックレット」 |
| カセットボンベ | 缶の底面にある8ケタの製造年月日を見る。製造後約7年以内に使い切る | 日本ガス石油機器工業会 |
| カセットこんろ | 本体側面のシールで製造年月を見る。製造後約10年以上たっていたら買い替えを検討 | 日本ガス石油機器工業会 |
| 懐中電灯・ラジオと乾電池 | 実際に点くか・聞こえるか。予備の電池があるか、電池に表示された期限や液もれがないか | 船橋市「防災ブックレット」(予備の電池の記載) |
| モバイルバッテリー | 充電できるか。膨らんでいないか、充電中に以前より熱くならないか | 製品評価技術基盤機構(NITE) |
| 衣類・毛布 | 季節に合った物が入っているか(衣替えに合わせて入れ替える) | 船橋市「防災ブックレット」 |
| 常備薬・お薬手帳(写し) | 今飲んでいる薬に合っているか。薬の使用期限は箱や説明書で確認し、分からなければ薬剤師に相談 | 船橋市「防災ブックレット」(品目の記載) |
※ラベル・電池の期限や液もれの確認、薬剤師への相談は、この記事からの一般的な注意です(出どころの資料に書かれている内容ではありません)。
▶ 防災グッズの見直しは「点検日」を決めておく
船橋市の防災ブックレットのチェックリストには、品名の横に「点検日記入欄」があります。点検した日を書いておけば、次にいつ見直せばよいかが分かります。衣替えの時期など、家族が忘れにくい日に合わせて見直すと続けやすくなります。
▶ モバイルバッテリーが膨らんでいたら使わない
NITE(製品評価技術基盤機構)は、モバイルバッテリーが「膨らんで、変形している」などの異常を見つけたら、充電・使用を中止して、購入した販売店や製造・輸入事業者に相談するよう呼びかけています。膨らんだ電池の内部には可燃性ガスがたまっているとされ、NITEの資料には、膨張したモバイルバッテリーを押し込んで元に戻そうとして発火した事故例も載っています。強い衝撃や力が加わらないよう、膨らんだ物は押したり、無理に袋へ詰めたりしないでください。
備蓄の入れ替えはローリングストックで
船橋市はローリングストックを「普段の食品・消耗品を少し多めに買い置きしておき、古いものから消費し、消費した分を買い足す方法です。」と説明しています。普段食べているレトルト食品やインスタント食品を備蓄に回せば、期限切れに気づかないまま置きっぱなし、ということが起きにくくなります。
政府広報オンラインのラジオ番組に出演した農林水産省の担当者は、ローリングストックの良さとして、災害時専用の食品置き場を設けなくても「買い置きのスペースを少し増やすだけで済むんです。」と話しています。
▶ 水の入れ替えと量の目安
水の目安は1人1日3リットルです。1週間分なら1人あたり21リットル、2リットルのペットボトルでおよそ11本になります。家族が多いと置き場所が必要になるので、普段から飲む水を少し多めに買い、古い物から使う形にすると負担が減ります。首相官邸のページでは、飲み水とは別に「トイレを流したりするための生活用水も必要です。」としています。
▶ カセットボンベも古い物から使う
日本ガス石油機器工業会は、カセットボンベの防災用備蓄について、製造年月が古いものから日常で使い、使った分を新しいボンベで補充するローリングストックを勧めています。ボンベやこんろにはガス漏れを防ぐゴムの部品が使われていて、同会は「使っていなくても劣化は進みます。」と注意を呼びかけています。
💡 ポイント
入れ替えのたびに全部を買い直す必要はありません。期限が近い物を普段の食事や調理に回し、使った分だけ買い足すのが基本です。買い足す物は、量の目安(家族の人数×最低3日分、できれば7日分)と照らして決めましょう。
古くなった防災グッズの船橋市での出し方
船橋市は、モバイルバッテリーなどの小型充電式電池が原因で、ごみの中間処理施設やごみ収集車の火災が多発していると呼びかけています。電池やボンベは、決められた出し方を守りましょう。船橋市の公式ページで確認できた出し方は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 品目 | 船橋市での出し方 |
|---|---|
| 乾電池 | 電極部をテープで絶縁し、「透明な袋」に入れて「乾電池」と貼り紙か袋に書き、ごみ収集ステーションの端に置く(指定袋不要) |
| モバイルバッテリーなど取り外せる小型充電式電池 | 不燃ごみの日に、端子部分をテープで絶縁して「透明な袋」に入れ、「充電式電池」と貼り紙か袋に書いてステーションの端に置く(他の不燃ごみは同じ袋に入れない) |
| 電池が取り外せない充電式の製品 | 不燃ごみの日に「不燃ごみの袋」に入れ、「充電式電池」と貼り紙をしてステーションの端に置く(他の不燃ごみは同じ袋に入れない。指定袋に入らない物や袋からはみ出す物は粗大ごみ) |
| 膨張した電池 | ステーションに出さず、販売店やメーカーに相談するか、西浦資源リサイクル施設へ持ち込む(持ち込む前に受付日時を市に確認。運ぶときも押したり衝撃を与えたりしない) |
| カセットボンベ | 必ず中身を使い切ってから、穴を開けずに専用の回収袋(空カン・金属類)へ。中身はカセットこんろで調理などに使って空にし、使い切れない物は市に確認 |
入れ替えで出た古い電池やボンベ、期限切れの食品などは、この表や市の分別ルールに沿って出してください(膨張した電池は、上の表のとおりステーションに出さないでください)。充電式電池は、電器店やスーパーなどにある一般社団法人JBRCの回収ボックスでも回収しています(JBRC会員企業の製品が対象)。なお、テープで絶縁するのは端子部分だけで、充電式電池全体を絶縁テープで覆う処理は、市が「お控えください」としています。区分や出し方は変わることがあるので、出す前に船橋市の「50音別ごみ分別一覧表」や収集日の案内で確認してください。他の市町村にお住まいの方は、お住まいの自治体のルールを確認しましょう。
点検とあわせて家具まわりの安全も確認
防災グッズをそろえていても、寝ている場所に家具が倒れてきたり、出入口がふさがれたりしては持ち出せません。首相官邸のページは「寝室や子ども部屋には、できるだけ家具を置かないようにしましょう。」「手の届くところに、懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておきましょう。」としています。船橋市の防災ブックレットにも、出入口など避難経路をふさがないようレイアウトを工夫することが挙げられています。
▶ 備蓄の置き場所も見直す
水の箱を高い棚の上に積んでいる、非常持出袋が物置の奥で取り出せない、という状態は見直しどきです。持出袋は玄関や寝室の近くなど、すぐ手に取れる所に置いておきましょう。重い物を低い場所にしまうと、出し入れもしやすくなります。
家具を固定するやり方は、地震対策の家具固定を解説した記事で詳しく紹介しています。賃貸住宅や分譲マンションで壁に穴を開ける固定をするときは、先に管理会社・大家さんや管理規約を確認してください。
⚠ 注意
高い棚の荷物を下ろすときに、ふらつく脚立やいすに乗るのは危険です。重い箱は一人で持ち上げず、無理のない範囲で作業しましょう。
防災グッズの点検・入れ替えを手伝ってもらうには
「物置の奥から箱を出すのが大変」「高齢の親の家の備えが気になるけれど、なかなか行けない」という場合は、手伝いを頼むのもひとつの方法です。便利屋ファーストでは、季節・イベント対応のスポットサービスのひとつとして「防災グッズの点検や入れ替えの手伝い」をお受けしています。詳しくはその他のサービスをご覧ください。
▶ あわせてお手伝いできること
- 物置や倉庫内の整理整頓、高い棚からの荷物の出し入れ
- お買い物代行(スーパー・ドラッグストアなど)で、買い足す物をお届け
- 家具配置の見直し(「寝ている場所の上に棚がないか?」「避難経路に倒れそうな物がないか?」)と家具の固定
家具の固定は、賃貸住宅でも穴を開けない器具のご提案ができます。詳しくは地震対策(家具固定)のページをご覧ください。
料金は作業内容をうかがってお見積りします。基本的には事前見積り通りの金額で対応し、現場で内容に大きな変更があった場合のみ、お客様の了承を得てから対応いたします。お見積り後のキャンセルも可能です。対応エリアは千葉県全域と東京都内の一部です。離れて暮らす親御さんのお宅へのご依頼もご相談ください。




